シャンプーの切り替えと体質の変化

シャンプーの配合成分をみたとき、「硫酸系洗浄剤」以外の洗浄剤が使われていればおおむね肌にとって優しいものと思ってもよいでしょう。しかし、髪によいと思って硫酸系以外のシャンプーを取り寄せて使用をしてみたものの、なんとなく洗い上がりがすっきりしないという理由で、また硫酸系洗浄剤シャンプーに戻ってしまう人もよく見られてます。
硫酸系洗浄剤のシャンプーは、大変洗浄力が強いのが特徴です。そのため、洗い上がり時には頭皮から水分や脂分の多くが取り去られてしまいます。対して硫酸系以外のアミノ酸系洗浄剤やベタイン系洗浄剤では洗浄力そのものは非常に穏やかになっています。洗浄作用が弱いということは決してよく洗うことができないというわけではなく、反対に人体にとって必要な皮脂成分を残しておくことができるというメリットがあるのです。
硫酸系洗浄剤シャンプーを長年使ってきた人が急に他の系統の洗浄剤配合シャンプーに切り替えたとき、洗い上がりのすっきり感になんとなく不満を感じてしまうことがあります。ですが、数週間から数カ月程度連続して使用をしてゆくと、その違和感はすぐになくなり、変わって肌質や頭皮環境がみるみる改善してゆくことに気がつくようになります。
硫酸系洗浄剤は大変に刺激が強い成分であるため、急に刺激がなくなることで一時的肌や体調のバランスに変調を感じることもあります。ですがそれは体質の改善のための一時的なものであるため、気長に使い続けるようにしてください。